小学3年生の長男が授業中に友達と抜け出す！？いじめも勉強の問題もないのに…今どきの学校事情と親がとるべき対処法

「授業はわかっているのに教室から出ていくなんて、どうして？」

これは多くの保護者が戸惑う行動です。小学3年生にもなると、自分で考えて行動する力が育ちますが、その一方で、集団行動が難しくなる子もいます。特に、いじめや学力に問題がないのに授業中に抜け出すという行動は、見落とされがちなサインを含んでいるかもしれません。

授業がわかっているのに教室を出ていくのはなぜ？

子どもが授業中に抜け出す理由は一つではありません。以下のような心理的・環境的要因が考えられます。

退屈している：授業内容が簡単すぎると、子どもは興味を失い、他の刺激を求めがちです。
気を引きたい：周囲の注目を集めたい、あるいは先生や親に自分の存在を強く意識させたいという気持ちがあることも。
友達との共謀：一緒に抜け出すことで「仲間意識」や「冒険感」を味わっている可能性があります。
家庭や生活のストレス：学校とは関係ない家庭内の不安や緊張感が影響している場合もあります。

先生がきつく注意しないのはなぜ？

最近の小学校では、厳しく叱責するよりも、子どもの気持ちに寄り添う対応が重視されています。以下のような背景があります。

子どもの尊重を重視する教育方針
保護者との関係への配慮
トラウマにならないように配慮
少人数学級で個別対応を優先

そのため、保護者が思っているよりも「見守り中心」の対応になっていることが多く、「注意してくれていない」と感じてしまうこともあるのです。

親はどうやって子どもの行動に気づけばいい？

日常会話を大切にする

　学校での出来事を話す時間を毎日5分でもつくりましょう。「今日は何が楽しかった？」などポジティブな質問が効果的です。
担任の先生とこまめに連絡を取る

　連絡帳や面談などで、「何か様子に変化はないか？」と積極的に聞いてみましょう。
友達関係をチェックする

　一緒に抜け出している友達は誰か、その関係性はどうかを把握しておくと安心です。

どんな対処をすれば改善する？

感情を受け止める言葉がけをする

　「どうして抜け出したの？」と詰問するのではなく、「何かあったのかな？」と優しく問いかけてください。
原因が見えたら一緒に解決策を考える

　子どもが「つまらない」と言うなら、「どこがつまらないのか」「どうしたら楽しくなるか」を一緒に話しましょう。
行動の善悪は明確に伝える

　優しくすることと甘やかすことは別です。授業中に勝手に出ていくのは「ルール違反」であることは、きちんと伝えましょう。
担任と連携をとる

　保護者だけでなく、担任との協力が不可欠です。学校側がどのような対応をしているかも把握しておきましょう。

家庭でできるサポートとは？

生活リズムを整える：睡眠不足や朝のバタバタは情緒不安定のもとになります。
心の栄養を与える：ハグやスキンシップ、安心できる家庭の雰囲気づくりが大切です。
自己肯定感を高める：「できたね！」「助かったよ！」など、些細なことでも褒めてあげましょう。

まとめ

授業がわからないわけでも、いじめがあるわけでもないのに授業を抜け出す…。一見「問題行動」と見られがちですが、背景には様々な気持ちが隠れている可能性があります。
まずは冷静に、子どもの声に耳を傾けてください。そして学校と協力しながら、子どもが安心して学べる環境を整えていきましょう。
今の小学校教育では、子どもの個性を尊重するアプローチが進んでいます。親も柔軟な姿勢でサポートしていくことが求められます。